オープンシステム関連情報
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Kappo Living vol.2に掲載されました
  宮城県仙台市/(株)本間総合計画 ◆M-house

Kappo Living vol.2

M-house 宮城県仙台市
住む人のための家づくりを追求するための新たな試み。

 M-houseは、新しい建築方式のひとつである“オープンシステム”を用いて建てられた家だ。オープンシステムというのは、建築設計者が施主と委託契約を結び、各施工業者は直接施主と建築請負契約を結ぶというスタイル。いわば分離発注方式で、大幅なコストダウンにつながることもあるという。

 設計を担当した本間貴史氏は「ハートの無い現場監督がいると、いくらやる気のある設計者がいてもいい建築はできない。だったら自分で原価計算できる能力を備え、設計者と職人さんの関係をダイレクトに結ぼうと思ったんです」と語る。

 施主にとっても、それぞれの工事に対する細かい詰めができ、価格も透明化される。だから無駄の無い資金計画も可能になるのだ。

 M-houseは、夫婦と子供一人が暮らす家。壁面いっぱいの窓からたくさんの光が注ぎこむリビング全体の大きな吹き抜けと、2階のフリースペースがゆとりの空間を作り出している。増水対策のためにやや高くせざるを得なかった基礎部分の高さを活かし、暖房機器を床下に設置。家全体が暖かさをキープできる構造になっている。

 この家の構造自体には、本間氏独特の考え方、SI(スケルトン・インフィル)が反映されている。
 「まず大きな箱を造り、内部は自由に換えられるようにしたい」

 SIはすでにコンクリートの集合住宅などでは試みられているが、木造の住宅ではほとんど使われていない。「M-houseのように若い世代が家を建てた場合、10年後、20年後は家族構成も変わってきますし、ライフスタイルも変化していきます。SI住宅はそういうシーンにおいてもフレキシブルに対応でき、またそれが建築時のコストダウンにもつながっていると思います」

 本間氏の家づくりは、その設計やデザインだけでなく、家づくりに係わるすべての分野で優しさを感じさせてくれる。


M-house
●所在地/宮城県名取市
●家族構成/夫婦+子供1人
●構造/木造
●規模/2階建て
●設計期間/2005年11月〜2006年6月
●施工期間/2006年7月〜2007年1月
●敷地面積/213.27u(64.51坪)
●建築面積/89.85u(27.18坪)
●延床面積/134.57u(40.71坪)
●総工費/非公開
 
 
Takafumi Homma 本間貴史
新潟県生まれ。
国立宮城高専建築学科卒業。
(株)針生承一建築研究所を経て、1990年(株)本間総合計画設立。
東北文化学園専門学校建築デザイン科 非常勤講師。
(株)本間総合計画 宮城県仙台市泉区八乙女中央3-10-8-311
TEL:022-371-6616
info@hom-ma.co.jp
株式会社本間総合計画 ホームページ

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