オープンシステムでの家づくりには、関わる全ての人にやりがいを感じてもらえるか否かが、建物の品質や住み心地に影響する。
インターネットによる自由な情報発信、そしてオープンシステム採用による建設コスト削減で、住宅を設計するということが、専業の設計事務所にとってより身近になった今、デザインを目的にするのではなく、幸せにくらしていただく為の手法として捉えていきたいと考えています。くらしの工房では、住宅作品としての作風を持たないことで、タイプの異なる施主さんと出会うことが出来、それらの方々が望む空間を提供することに徹しています。この作業は、施主が持つ問題点は何かを、スケッチや模型を使って少しずつ聞き出していき、それを施主と共に一つずつ解決していきながら、図面化していくという、非常に手間隙のかかることなのですが、こうすることで施主の満足度は上がり、設計者としてもプロジェクトごとに重要課題が変わるので、緊張感を維持しながら取り組むことが出ます。