<西日本新聞に掲載された記事(そのまま)2003.1.16>
個性的な家を身近に
設計事務所の全国ネット
18日に福岡市で講演会
建築設計事務所でつくる「オープンシステムネットワーク会議」(鳥取県米子市、山中省吾代表)が、素材や間取り、デザインなど、建築主の希望に合わせた注文住宅を、より安く建てる取り組みを進めている。不透明だったコストを開示し、削減するのが特徴。デフレの時代、建築主と業者の双方から注目を集めており、18日、福岡市で講演会を開く。
同会議は「元請け、下請け、孫請けと工事代金が加算されていく建設業界の仕組みを変えよう」と1997年に発足。九州・山口を含む全国250の設計事務所が加盟している。
施工に当たっては、ハウスメーカーや工務店を介さず、建築主が大工や左官、内装、電気などの工事業者と直接契約する「オープンシステム」を導入。中間コストを省いて価格を抑えるとともに、建築コストを分りやすくした。設計事務所は、建築主の代理人となって見積もり価格の分析や工程の調整、検査などを行う。
同会議はこのシステムで建てた家の紹介や建築主の感想、アンケートなどを掲載した「価格の見える家づくり2」(1500円)を昨年12月に出版。これを記念し、18日に福岡市南区高宮の同市女性センター・アミカスで講演会を開く。午後2時から、山中代表がこれから家を建てたい人を対象にシステムの内容などを話す。
参加無料。午後4時からは、システムに関心のある設計事務所を対象に話す。参加費3千円(事前申し込み2千円)。
同会議九州地区幹事事務所=092(541)3326