オープンシステム関連情報
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北陸中日新聞　2002年4月21日
　

新しい家造り　業者興味津々
～施主が分離発注、コスト削減～
　　金沢でシステム説明会　下請けが元請けに
説明会の様子
　住宅を建設する際に施主が建築士と一緒に各種専門工事を分離、発注してコストを抑えるという新しい家造り「オープンシステム」。その参加工事業者を登録する「業者バンク」の説明会が20日、金沢市内で開かれ、建設不況の中で関心を寄せる約60社が熱心に聴き入った。

　工務店や住宅メーカーの一括請け負い式に対し、施主が基礎や内装など工事ごとに専門業者に発注して無駄な中間経費を削除するシステム。
　業界の多重下請け構造に疑問を持った鳥取県米子市の建築士が提唱し、1998年9月に普及を目指す全国組織を結成した。現在、約230社の設計事務所が加盟している。
　説明会を主催したのは県内の会員のみずほ建築事務所とＫ建築綜合研究所、稲荷昭彦建築研究室（いずれも金沢市）。金沢市内で既に一戸の施工実績があるほか、二戸目を建設中で、さらに七戸を見積もり中という。
説明会の様子2　講師の大阪市の会員建築家が、システム誕生の経緯や仕組み、万一のトラブルに備えた建築補償制度について説明。見積もり参加による受注開拓や工事代金が現金決済できるなど、業者バンク登録によるメリットを挙げた。
　山田雄一みずほ建築事務所副所長は「下請けの立場が元請けに変わる。お客さんとじかに話し、仕事ができる喜びがある」と参加を呼び掛けた。
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