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日刊工業新聞 2000年12月12日
掲載記事内容
住宅資材共同調達を加速
低価格ルート確保
設計事務所の会員組織であるオープンネット(鳥取県米子市米原5の3の20、山中省吾社長、0859・37・3343)は急拡大している会員数をバックに、住宅資材の共同調達を加速する。大手サッシメーカーと定価の30−35%の卸値で購入する契約を結ぶなど、低価格の資材仕入れルートを開拓中。1点10万円以上の全資材について定価の40%以下で購入できるルートを確保し、「大手住宅メーカーと比べてそん色ない仕入れ価格」(山中社長)を会員に提供する。
オープンネットは「分離発注」による低価格の注文住宅づくりに取り組む設計事務所の集まり。分離発注ノウハウの共有、補償制度の整備だけでなく、建材をメーカーから直接購入するルートを会員に提供。複雑な流通経路を通らないため安価に仕入れられる。会員はホームページ上で建材を発注する仕組み。現在、建材・家具メーカー20社と直接取引しており、カーテン、床暖房、ユニットバス、家具、照明などを定価の20−40%で購入できる。イタリア、米国からの輸入ルートも開拓した。今後もコストダウンメリットが大きい定価10万円以上の建材を拡充する。
分離発注は元請け工務店を使わず、施主が複数の専門工事業者と直接契約することで、無駄なコストをカットする手法。設計事務所は設計・監理、コーディネート役を務める。発注先の専門工事業者が高額な建材を購入している場合、会員設計事務所は低価格建材を提供して、コストを低減する。
同社は98年9月に13社でスタートして急激に会員数を増やし、現在102社が参加。2002年8月めどに会員設計事務所を現在の3倍の300社まで増加させ、スケールメリットを拡大していく。建材、労務、諸経費を明示した「オープン」な見積りで、施主の信頼を得ている。会費は1社12万円で、分離発注に取り組む事が入会条件。
掲載者
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