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読売新聞 福岡県版”チャレンジ”
「すまい・生活設計研究会」
《「納得できる家づくりを提唱したい」と話す黒土代表》
(筑豊・北九州)
すまい・生活研究会
全国的にマンションなどの耐震強度偽装が発覚しているなか、筑豊や北九州地域の1級建築士らでつくる
「すまい・生活設計研究会」(黒土敏彦代表、8人)が月に1度開催している家づくりセミナーが、
業界の信頼回復に一役買っている。
3月18日に直方市で開かれたセミナー。糸田町で設計事務所を営む1級建築士の黒土代表が
「家づくりの不安を解消します!」のテーマで講演した。
「健全な資金計画で建て主が納得できる家づくりをするのが私たちの使命です」、「ハウスメーカーや工務店に
任せなくても家はできます」――。専門的な知識を要する建築工法や住宅ローンの仕組みを説明する講演もあり、
約20人の参加者は真剣な表情でメモを取っていた。
研究会は筑豊地域の1級建築士や土地家屋調査士、司法書士、ファイナンシャルプランナーの計5人で2004年12月に結成。
今年3月には北九州市の建築士3人が新たにメンバーに加わった。セミナーはこれまで筑豊地域で15回開催し、
各会場ともマイホームを検討している30歳代の夫婦を中心に20人前後が参加している。
セミナーでは、建て主が直接、専門工事会社に工事を個別発注する「オープンシステム」と呼ばれる新手法をPRしている。
建て主と研究会がパートナー契約を結び、間取りや材質といった設計から最善の住宅ローンの組み方などをアドバイスするのが特徴。
ハウスメーカーや工務店を通して一括して発注する従来の手法に比べ、建て主の要望が反映しやすく、
複数の専門工事会社に見積もりを出させることで、建築コストも2割ほど安くなるという。
黒土代表は「今の建築業界には、お客様がどんな家を望んでいるかを聞き出すコミュニケーションが
求められている。セミナーで家づくりに対する不安を少しでも取り除きたい」と話している。
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