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Q24 換気設備はトイレと浴室とキッチン以外に必要ですか?
 

換気設備はトイレと浴室とキッチン以外に必要ですか?
 一生の間に人間の体内に入るものは、15%は食物からそして51%が空気から体内に入ると言われております。一日の1/3程度は寝ている時間として家にいるので、家の空気環境は大事になります。今の建築基準では、自然換気として、窓をあければ良いことになっております。新築される家の窓は、部屋の床面積の5%以上の窓が開閉するを、建築法規で義務付けられています。しかし、夏の暑い夜、熱帯夜には最近は冷房の為にエアコンを使いますし、冬には暖房した空気が逃げてしまいますから、エアコンなどの冷暖房機器の電気製品が安く手にはいる今の時代には窓が閉まっている状態が多く、窓を使った換気の効果は、お客さまの換気意識に頼る所となります。時には、十分な効果をあげていない場合もあります。
 また、家に使われている新建材の多くはノリを使う為、接着材の伸展材(ノリを延ばす事に使う)がホルムアルデヒド等を発散して空気環境を悪くして、目の痛み、疲れ、だるさ、頭痛等の症状が問題化されています。無垢の木材からも、天然のテルピンというオイルがホルムアルデヒドとして検出されますので、24時間強制換気等の設備は室内の環境を守る意味から有益となります。換気設備の種類としては、エアコンと一体になったタイプ、部屋の中の温度を換気扇の機構の中で熱交換をしてくれる換気扇などあります。それほど高価でもない便所等の換気扇でも換気としての機能は同じです。
 アルミサッシを使った家ではなんの建築的な工夫をしなくても気密化されておりますから、これからの家づくりでは、換気設備は必要な設備になるでしょう。
 (T設計室一級建築士事務所 谷川薫)
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