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[club 235] 本、読ませていただきました。
 

----- Original Message -----
Sent: Monday, February 05, 2001 8:57 PM
Subject: [club 235] 本、読ませていただきました。


 ジーエム企画の松田です。
 今日、「価格の見える家づくり」の本を購入し、一気に読ませて頂きました。
まずは、「オープンシステム万歳」ですね。何が万歳かと言うと、何よりまずは、3
00棟以上の実績を上げ、それだけ満足して頂いた施主が居て、その満足した施主
に、満足している建築士の方々が居るということです。
 正直、私は「先を越された」と思いがしています。とは言いましても、オープンシ
ステム方式の家づくりが実行されていることではなく、そういう本が出版されたとい
うことにです。読んでいて、最初は「俺と同じ様なことを言ってやがる。これじゃ俺
の出る幕がないじゃないか」なんてドキッとしたりもしたのです。でも、読み進んで
いるうちに、ニヤッとしたりもしたのです。なぜなら、私が書くべきか書かざるべき
かを迷った元請に対する私の思いをズバリ書いてくださっていたからです。
 と言うのも、前回、私が投稿した文のHPをご覧になっている方は既にご存知と思い
ますが、私も「頑丈で快適なわが家がめちゃ安で建つ」という本を3月13日に発売
する予定でいるからです(もっと早い出版の予定でしたが、思うように行かず延び延
びになってしまった)。書法こそ違いますが、住宅建築に対する考え・目的は同じと
考えています(但し、工事への考え方には多少の違いがある)。私が考えてきた「建
築士のあるべき姿」とは、まさに山中さんをはじめとしたオープンシステムの建築士
の方々の姿なのです。本を読んで、それが形に成っているということを改めて知り、
素直に喜びたいと思います。

 ちなみに、私の本は、そういうシステムを立ち上げた山中さんの本とは違い(施主
にやさしい文面)、「施主の愚痴や後悔が、その本を書かせた」と言った方がよく、
建築士や建築業者には「施主抜きに住宅建築を語るな」風の挑発的な言い回しも相当
ありますが、顧客・施主にも「業者任せにして業者の責任を追及するなかれ」の風
で、相当辛口の内容に成っています。例えば、「建築士や建築業者を堕落させた責任
は施主にあり」「施主が建築無知なら、業者はその無知に容赦なく甘える」「建築無
知が故に家族に負担を強いるは、施主の責任なり」「無知ゆえに犯した罪も、罪は
罪」「無知はときに大罪を犯す」「施主はわが家の最高経営責任者」「施主が変われ
ば業者も変わる」「施主が建築の実務を知って、業者の実務に積極的に参加しなけれ
ば施主の満足など得られやしない」「工事請負契約をする前に実施施工図をつくれ」
「実施施工図は保証書より保証書なり」「保証書などあっても紙屑同然と化す可能性
あり」「施主よ住宅建築の実務コンサルタントを雇って工務店の社長になれ」「施主
がその気になりさえすれば、業者の協力も得られるし、頑丈で快適なわが家がめちゃ
安で建つ」「住宅建築の価格破壊は施主の手で」などとです。それから、山中さんの
本にはあまり強く語られていませんでしたが、私の場合、「住宅建築は地場産業」
「住宅は地元業者が何より安心」といった類のことを、かなり重要に思っています。
 とにかく、私も「仕入れ価格を施主に明示せよ」などと言ってはいますが、そうい
うオープンシステムのようなものを立ち上げる気や、その本を出すことによって「工
事〜」の受注を得るという気は、2の次ぐらいにしかまだ考えられず、施主の住宅建
築に対する意識改革ができれば、自ずと建築業界の改革ができるのではないか、との
思いで、その本を出す決意をしたのです。もちろん私は、私の本を読んだ方が、オー
プンネットの建築士とめぐり合うことができたら、その施主は必ずや満足を手に入れ
るものと信じています。そして、正直、この本が先に有れば、オープンネットのよう
な考えを持っている建築士の方々がもっと仕事がし易くなるのではないかと、思った
りもしているのです。

 なんて、長々となってごめんなさい。皆さんの、益々のご活躍を期待しています。
掲載者
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