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[club 163] 断熱材について
 

----- Original Message -----
Sent: Saturday, December 02, 2000 8:25 AM
Subject: [club 163] 断熱材について


札幌の まつだ です。

札幌は例年に無い、早くて寒い冬です。
でも新雪が降った後の晴れた街は、
とても明るく爽やかになります。

先日から断熱材のお話が出ていましたので、
北海道の断熱材の変遷等参考になればと思います。
私の知っている範囲ですので他の会員の方にも、
補足して頂ければと思います。

知っている最初の断熱材と言えば現在梱包用に使用されているような
発泡系のシートだったような気がします。30年位前・・・・
結果、汗をかくと言う”結露現象”で、すぐ消滅、

その後GW(グラスウール)の出現、結露は少ないが有る、当初50mmから100mm
しかし結露は残る。

でGWの室内側に防湿用ビニールシート、ポリフイルム、

さらにGWの密度が10(kg/m2)から16、24、
それでも結露は解消せず、防湿シートの改良

さらにGWの外がわにポリスチレンフオーム(スタイロ、カネライトフオーム)を付


そして吹き込み式断熱材、高性能GW、

10年程前から、
通気層工法(断熱層と外壁材の間の下地胴縁に依る空間)の出現で
結露は殆ど耳にしなくなった言う現状です。

当初、気密性を売り物にしたプレハブ系やツーバイフオーのパネル系住宅の
結露問題は深刻だったようです。合板や釘が・・・・・。
・・・を訴える会の出現もありました。
その地域性の認識不足だったのでしょう。
気温差、湿度等全く異なる地域の工法を、当面のコスト削減に重きを置き
そのまま持ち込んだ結果と言う事だと思います。

現在、主流は壁体内に断熱材を詰め込む状況ですが、壁の中には筋かいの他、
コンセントやその配線、配管が有り、断熱材充填の均一性に難が有ります。

で、最近誌上でも取り上げられている外断熱に代わって行くのかな等と思いますが、
新らしい工法は机上だけでは判断出来ない難しさがたくさん生じて来ます。
断熱材メーカーの話しや、皆さんから教えて頂いた自然素材も含めて
判断の材料にしたいと思います。

とりとめも無い話で長くなってしまい申し訳ありませんでした。
断熱材の変遷をかいつまんで述べてみました。

(有)松田建築設計事務所
           松田文夫
札幌市白石区北郷7条4丁目3-20
TEL,FAX  011-871-2387
mailto: ma.commu@crocus.ocn.ne.jp
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