[club 152] 連載（４）

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----- Original Message ----- Sent: Tuesday, November 28, 2000 4:33 PM Subject: [club 152] 連載（４）オープンネット倶楽部の皆様昨日に続いて連載（４）を送ります。居てもらわなければ困る設計事務所とは　第1章で、建築設計事務所は『居ても居なくても世の中にさほど影響は無い』と書いた。そうでない設計事務所にとっては失礼な発言であった。もちろんすべての建築設計事務所を指しているのでは無い。本当は『居てもらわなければ困る』建築設計事務所はたくさんある。それがきちんと井戸端会議のおばちゃんに伝わっていない。　設計事務所は、建築主の難しい要望を汲み取って設計図面に盛り込む能力や、大きなビルの事業計画書まで作ってしまう能力を持っていながら、自分のことをアピールする能力に欠けている。あるいはアピールしようとしていないのか。建築設計事務所とはおかしなところである。きちんと社会にアピールできていて、きちんと社会に機能している設計事務所は、ほんの一握りしかないように思う。　それでは『居てもらわなければ困る』という建築設計事務所とはどういうところなのか。　建築主のニーズは多種多様である。たとえ費用がかかっても建築家（設計事務所）にお願いして、納得のいく家を建てたいという人もいる。こういう人は必ずしも金銭的なことが最優先ではない。住宅の総工費が1億円を越えてもかまわないのであり、建築家に2千万円を支払ってもかまわないのである。建築家の芸術性、作家性、センスを買ったのである。このような要望に応える建築家もいる。だが、こういうケースは極めて少ない。望んでもできない建築主のほうが圧倒的に多いのだから。また、建築家がこのような仕事しか手掛けないとしたら、それこそ一般の人たちとは無縁の存在となってしまう。　ほとんどの建築主は予算を気にしながら、できるだけ良いものを建てたいと願っている。ところが、この要望に応えることのできる建築家は、残念ながらあまりにも少ない。庶民の住宅、つまり一般的にハウスメーカーや工務店で建築されている価格帯の住宅に、多くの設計事務所は本気で取組むことを怠ってきた。それは一般的な住宅を設計事務所が手掛けたとしても、建築主にも設計事務所にも、明確なメリットを見出せないでいたからである。　つまりどういうことかというと、建築主の側から見ると、「設計監理費用が上積みされて高いものにつきそうだ」し、設計事務所の側から見ると、「予算が限られているので業務量に見合った報酬は頂きにくい」ということである。こうして住宅建築では、建築主と設計事務所の距離はしだいに離れていった。　一方、建築設計事務所のメリットを何とか住宅に反映しようと、粘り強く取組み続ける建築家もいた。それは悪戦苦闘ともいえる取組みだった。　あるときは限られた予算の中で『建築主の想い』を実現すべく、価格の安い材料を用いて、如何に豊かな空間を構成するかにエネルギーを注いだ。またあるときは建築主の代理人として、工務店の価格折衝に当たった。さらにもっと良い建築材料を求めて産地を訪ね、生産者と直接交渉をした。中には北米やヨーロッパにまで足を伸ばし、自分の目で材料と価格を確かめる建築家もいた。　こうして未知に踏み込む勇気と探求心から、独創と創造が生まれた。それは住宅建築における価格構成を明確にするところからはじまった。『多重下請構造』と指摘される日本の建築業界の中で、あまり付加価値を生まないのに、多くの費用を必要としているところには退いてもらった。あくまでも建築主を中心に据えて業務を構築した。　このような取組みをはじめた建築家たちは、『工事を請負わないで』建築の価格をコントロールする術をしだいに身に付けていった。　そして、建築主の代理人として、『建築主の利益』を守るために、『建築主の想い』を実現するために、『居てもらわなければ困る』建築家として登場してきたのである。それがオープンシステムの設計者である。さらに彼らは、一向に改革の進まない古き体質の建築業界にあって、お互いの経験やノウハウを共有し合いながら独自のネットワークを構築しつつある。連載（４）終わり　 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 　　■業界常識を打ち破る　顧客主導の建築革命■ 　　これだ、これ！　待っていたんだ　この仕組み　　　　　　　　　　　　夢が叶うぞ　オープンで！ ■山中省吾（やまなかしょうご）mobile@open-net.co.jp ■オープンネット株式会社　http://www.open-net.co.jp 　〒683‐0804　鳥取県米子市米原5-3-20　0859-37-3343 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥














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