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[club 103] すばらしい実績をお持ちですね。
 

----- Original Message -----
Sent: Tuesday, October 31, 2000 4:04 PM
Subject: [club 103] すばらしい実績をお持ちですね。


真々田さん、こんにちは。
さっそくメールありがとうございます。

>  私は田口さんと同じに、工務店経営を16年行ってきていますので、その辺の事情
> はよく理解しているつもりです。

オープンシステムを含めて、長い経験をしてきてみえるのですね。
工務店の経験をしてきてからの、発言と言うことで、その真意を深く
前向きに、くみ取りたいと思います。

> 私の所でも20%の利益を上げるのが一苦労で、日夜いかに利益を上げるかに苦労し
> た時代がありました。

いまの当社の現状のようで、いかにここから脱皮するのか、悪戦苦闘です。
住宅メーカーや他の工務店との競合で、値引きが横行し、利益がでません。
ていきまし

> 工務店、下請会社、孫請け会社、直接工事をする人、こんな流れがあると、
>みんな少しずつの利益を取っていくと、その利益のパーセントが大きくなって来ます。

なるほど、実体はそうですよね。孫請けまでは木造住宅ではすくないので、
工務店、専門工事会社、専門職人という構造ですね。

>私は6年以上前に、この方式を止め、全ての工事を直接行う様にしました。まず最
>初にとった方式は、材料と工賃を明確に分けることでした。

なるほど、材工分離方式ですね。材料と手間賃と分離して、見積もりや発注を
行う方法ですね。当社も部分的にしか行っていませんが、徹底するといままでの
方法とそうとう変化がでてきますね。

>大工まかせにしていた木拾いを、独特の木拾い表をつくり拾っていくと、驚く事に
>そこでの無駄が20%位あったのです。大工に云うと「俺達は無駄にしていない」

当社では、自社で構造図を書き、木材や建材は木材・建材屋から現場へ納品し、
大工は当社専属の大工で、手間だけで行っていますので、材工分離になってます。

>  その辺から私は下請の会社に対しても、材料と工賃と利益と云うものを徹底的に
> オープンにさせました。下請会社も利益を生まなくては食べていかれません。

 なるほど。勉強になります。_〆(。。)メモメモ…
 基礎もメーターあたりいくらではなく、鉄筋やコンクリート、型枠、手間賃など、
全部材料と工賃と分離して行くわけですね。
 瓦も瓦代と葺き手間と分離、水道屋も電気屋も配管や電線の値段をださせ、
手間は別途でださせるということをしてきたわけですね。

>  コストコントロールを下請に任せるのではなく、こちらでコストを作り、下請に納
> 得させて請け負わせることにした訳です。

今までの金額を材工分離すると、手間代が多くなる傾向がありますよね。
基礎でも100万の工事で材料が40万とすると、60万で手間と経費を出すこと
になります。15人工かかるとすると、60万/15人=4万円となり、結構な
日当になるのですよね。そのあたりにメスをいれていくということですか?

>  徹底的にこのようなことをしてきた事によって、前にいった30〜35%のパーセ
> ンテージを確保したのです。最初は下請会社の反対をうけました。ぼろい儲けはでき
> なくなりました。しかし一定の利益を確保できます。

そうですよね。前職に対して徹底すれば30%以上でるかもしれませんが、
反対もあり、大変なことでしょうね。ただ、それでコストダウンができれば、お客様に
還元できるし、会社の競争力も強くなりますよね。

>  昨年工事をした現場ですが、4社の競争見積でしたが、一番上の会社と1500万
> 円の差を付けて5500万円で落札しました。結果の利益は25%上がっています

おみそれいたしました。30〜35%の利益というのは実体験からの発言ですね。
そこまで努力すれば、利益をだせる可能性はあるという、大変に教訓に富んだお話で
自社でも、導入したいものです。
設計事務所は工務店に対してオープンにさせ、工務店は専門業者にたいして
オープンにさせていくことが、これから大切なことなのでしょうね。

>力のない下請会社に任せたのでは高い材料を買わなくてはいけません。

それはあります。最近はインターネットで直販が増えてきましたし、メーカーから
直販も徐々にでてきますので、材工の分離を実務の中に増やしていくべきですね。
ただ、材料が不足とか、発注とか、残材料の処分とか、工務店の負担が増えてき
ますが、コストダウンでお客様によろこんでいただくためには、やるべきでしょうね。

>  このオープンネットに参加している田口さんがボロ儲けをしている人だとは、誰も
> 思わないと思います。良心的な人を傷付けてしまった事を深くお詫びします。しかし
> これを機会に現在の工務店のあり方を考えてはもらえないでしょうか?

ええ、山中さんや桐山さんとの出会いで、オープンネットの考え方に賛同するものは
あります。工務店経営の中に、工務店の良さを生かしながら、オープンネットの哲学を
生かせないかとおもい、ここに参加しているのです。

ボロ儲けをしてみたいと思うのですが、なかなか神様がさせてくれないようです。
一度でもその味を覚えてしまうと、きっと自分の人間性が破壊されてしますかも
しれませんから・・・・

 真々田さんは、大変すばらしい実務家ですね。尊敬いたします。
 これからも、よろしくおねがいいたします。
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