これまでオープンシステムで竣工した全国の現場の事例集です。事例がどんどん増えています。
 

光破風の家
  神奈川県川崎市麻生区/有限会社東風意匠計画/2004年12月竣工

写真見晴らしのいい南向き斜面の造成地の、30坪の床面積に2世帯6人のご家族が住まうローコスト住宅の設計が求められました。

抜群の眺望を生かした開放感のある明るい家めざす、コストパフォーマンスを上げるために材料や工事手間を減らす工夫をする、建物の形状をできるだけ真四角左右対称に近づけて必要な杭や基礎、主要な構造部分の数量を合理化するなど、工夫を重ねることでコンパクトな住宅を目指すこととしました。
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ローコストを目指すとはいえども、地盤が軟弱なため十分に強固な基礎構造が求められ、建物の耐久性も妥協はできません。またガス床暖房がほしい、足の不自由なご家族がおられる、2世帯でそれぞれに洗面やトイレがほしい、2人のご子息の成長に合わせた可変性のある子供部屋も必要、仕上げ材にもこだわりたい、と様々な課題がありましたが、それらを議論しながら納得のいく仕様とデザインを実現させていきました。

壁はラムダサイディング(押出成型セメント板)です。
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木の家の素材感をできるだけシンプルに表現することを考え、小屋裏の梁はあらわしとし、壁と天井の内装材はほぼすべてシナ合板目透貼としました。 床は1Fが床暖房による収縮を配慮して複合フローリングとタイル、2Fが無垢のパインフローリングです。
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透ける階段を採用することで、1Fの北側まで2Fの光が入ってきます。
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ロフト空間を部屋とつなげることも、家全体を広く感じさせ、家族の気配を感じさせるとともに、南面からの光を最大限に家の中に取り込む工夫です。

南からの視線がほとんど気にならないため夜は破風が発光しているかのような外観をもつこの家は、実面積よりも大きく感じられるまたご家族の住みかとしての光をランドスケープにも放っているかのように感じられるものとなったのではないかと思います。
建築場所 神奈川県川崎市麻生区
建物構造 木造在来工法
延べ面積 99u(ロフト含まず)
着工年月 2004年8月
竣工年月 2004年12月
フローリング(パイン無垢フローリング、複合フローリング)、タイル
シナ合板目透かし貼り
天井 シナ合板目透かし貼り
屋根 ガルバリウム鋼板
外壁材 押し出し成型セメント板
掲載者 有限会社東風意匠計画
関連HP www.coci.jp




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